ベンゾジアゼピンに離脱症状があるなんて聞いてない(泣)blog

無知によりベンゾジアゼピン離脱症状に苦しむことになった人のブログです。あまりのつらさに黙っていると不安が爆発しそうなのでブログを始めました。減薬、断薬、離脱症状で同じように悩む方々と交流したいです。

もなかのさいちゅうさん手法

 

 

(重要なコメント)

不眠がある時はトラゾドンレスリン®/デジレル®)で補うと少し楽になります

レキソタン1mgですとレスリン12.5-25mgあたりになるかなという印象です。後は微調整。
レスリンは軽度の鎮静作用を持つため、ベンゾ離脱症状のそわそわした感じを若干和らげてくれると言われます。

これらにも依存や離脱症状が生じることが報告されています。ただ、漸減のみの方法で辛すぎる場合は、これらを使用することも選択肢の一つです。

 

抗うつ薬の中でもミルタザピン(リフレックス®/レメロン®)はむしろ吐き気を抑える作用があります。眠気を起こすので、7.5mg(1錠の半分)くらいから始めてみるのもありです。

 

”高力価”という部類に入ります。これは、ベンゾジアゼピン系がくっつく受容体というのがあるんですが、それへの結合力が強いということを示します。この力価は低いほど離脱症状が起きにくいとされる

 

半減期が比較的長くて力価も低いベンゾがやめやすいもので、その代表選手がジアゼパム(商品名ホリゾン/セルシン)です。それに置き換えてから、お薬の中止に持って行くという方針もあるかと思います。

 

自分は症状があるなら減量はちょっと一休みするという立場です

、特に終盤が大事です。「もうすぐでおしまいだ!」と思って焦って減量スピードを速めるのは得策ではなく、終わりにかけて減らす量やスピードをゆっくりゆっくりにしていくのが大事なポイントだと思います。

ベンゾを全て中止するのは年単位でかかるかも、と思っておいた方が良い場合もなきにしもあらず。ジアゼパム換算は墨守するものではなくあくまで参考です。そこをお間違えなく。

半減期の短いベンゾは、血中濃度がひゅっと落ちると離脱症状が出やすい、と考えます。なので、全体的に少しずつ下げていきます

どこか1回をドン!とカラッポにするのではなく、朝も昼も夕も少しずつ減らす大丈夫なら2週間くらい経った後に朝か夕を減らす

もし減らして離脱症状が出た場合、我慢できないようであればいったんその1つ前に戻しましょう。そこから仕切りなおして、また減らす時に少なめにしてみること。それを繰り返しながらやっていくのです

例えばエチゾラム0.5→0.25mgで離脱症状が出てちょっと我慢できなければ、0.5mgに戻して落ち着いた後で0.5→0.375mgなど、もうちょっと階段の段差を緩やかにする感じ。

ジアゼパムを使うとか、後は短時間型のベンゾ離脱の最後の最後でちょっとやめづらくなっている時とかに出番が出てくるものと思っています。

(2014年5月くらい)からですが、抗不安薬を減らす際にはジアゼパムに置換、睡眠薬を減らす際にはニトラゼパムベンザリン®)を主に使うようになりました。

 

ここで経験例を。トリアゾラム0.25mg、ブロチゾラム0.25mg、ニトラゼパム2mgを飲んでいた患者さん。よーしやめようか、ということになりました。複数のベンゾが入っていた場合、半減期の短いものからやめて行きます。血中濃度のなめらかな動きを考えると、中長時間からやめてしまうと最後がちょっと大変になることがあります。ということで、トリアゾラムハルシオン®)をまずターゲットに。0.125mg錠を1錠抜いて、トラゾドンの25mg錠をお渡し。「これで寝られんかったら翌日もう1錠追加で」とお伝えして2週間後。25mg錠1錠で大丈夫だったとのこと。次、トラゾドンを2錠にして、トリアゾラムを中止にすることにしました。「2錠で眠れなかったら3錠ね、2錠で眠りすぎるようなら1錠に戻してね」とお伝え。2週間後、2錠でちょっと眠りが残ったようで、トラゾドン25mgでトリアゾラム中止が終了。次に手を打つのはブロチゾラム。これはニトラゼパムがまだ残っていることも考えて、えいっとなくしてみました。以前に渡しておいたトラゾドンのことをお話しして「1錠で寝られなかったら2錠ね」と念押し。結局、少し寝つきが悪かったようで、トラゾドンが2錠の50mgでブロチゾラムの離脱完了。最後にニトラゼパムです。いきなりなくすのではなく、ニトラゼパムを1mgにしてトラゾドンの調節を患者さんに「やってみてね」とお任せ(主体性を意識させるポイント)。次回の外来では、トラゾドン75mg、つまりは3錠になっていました。最後にニトラゼパムを中止にして、トラゾドンの量もお任せ。すると、トラゾドン75mgのままでニトラゼパムを中止することが出来ました。最もすんなり行った患者さんでしょうか。

 こんな感じでトラゾドン置換を行っています。こうして見るとやっぱりいい加減かしらね…。明確に「このベンゾなら何mgでトラゾドン何mgに対応する」というのが無いので、ちょっと手探り。