離脱症状の仕組みと増薬の検討
離脱症状の原因について
簡単に言うと
塩化物大量供給によるGABA受容体の減少から薬を減らすことで
逆に塩化物欠乏症となることです。
塩化物は負電荷を待つためニューロン電圧を下げます。それがなくなり
ニューロンが発火電圧レベルに頻繁に達し高速発火している状態です(過興奮)
理論的には電圧レベルを下げるのに必要な塩化物を投与すれば(再服薬)
元に戻るはずですが元に戻らない場合も多いようです。
離脱が長期にわたれば再服薬も効果がないという場合もあるらしいので、塩化物を吸収しにくくなるようななんらかの脳機能の変更が行われている可能性もあります。
それは短期離脱でも同じと思います。私の場合同量再服薬から30日経ちますが、元の状態にはほど遠い不安定な状態です。
塩化物不足の状態ではないかと推測しています。
増薬することで症状が安定するという意見もよく聞きますので、まずは塩化物の大量供給が回復のキーであると思います。
そこで今後の離脱症状安定化策としては
直感的には減薬前にジアゼパムに置換がいいような気がしています。今のギリギリの状態では減薬即離脱症状は目に見えています。ジアゼパムに置き換えることで1剤にまとめると同時に半減期57時
間(もっと長いという説もあります)と仮定して毎日服用ならば実質2-3倍の増薬になることで症状が安定し、50%程度の減薬までは最速でいけるのではないかと思っています。(増薬しすぎな感は否めませんが、2倍に増薬して私よりも相当ハードな離脱症状が収束した方もいます)
離脱症状は塩化物欠乏症なので単純に塩化物を大量に供給するだけでいいのならば減薬前にジアゼパムをまず2mgから4mg程度1週間増薬して下地を作り、その後1か月程度かけてジアゼパム換算13mgの置き換えが今の私にはベストのように思います。
(半減期が長いのでもしかしたらジアゼパム13mgもいらないのかもしれませんが、アシュトンマニュアルでも安全を見てジアゼパム換算で同等量を置き換えしています。現状が安定状態である場合は置き換える方が弊害があるように思えます)
一点気になるのは親和性(力価)の問題です。塩化物を大量に供給しても親和性の強い薬を急にやめてまうと離脱症状が出るのであれば、私の試みは失敗に終わると思います。(特にレンドルミンが危険)
ただ、レンドルミンは短期薬なので毎日離脱状態にあったことになります。
それを半減期20時間のレキソタン2回でカバーしていたことにより安定していたのであれば、やはり塩化物の一定供給で多剤の親和性問題のカバーもできるのではないかとも思います。
レンドルミン、レキソタンを飲んだことでの拒否反応はありませんでしたので、広く世界で使われているジアゼパムが自分に合わないとは考えにくいです。(わかりませんが確率的に)
今はレキソタン頓服でしのいでいますが、2剤服用で離脱ループの原因がよくわからないじり貧感が否めないので、現状の安定+将来の減薬を視野に賭けに出てみたい気持ちがあります。
睡眠薬がなくなり寝れなくなる可能性もありますが、ジアゼパムには催眠効果も多少あり(昼間の服用が不安ですが)、どうしても寝れない場合はクエチアピン、リフレックス、抗ヒスタミンあたりをごく少量使用すればいいかと思っています。
ベルソムラは悪夢の副作用がひどく逆に寝れないので、2週間程度で使用をやめましたが、精神状態が安定したときに使えばまた違うのかもしれません。