ベンゾジアゼピンに離脱症状があるなんて聞いてない(泣)blog

無知によりベンゾジアゼピン離脱症状に苦しむことになった人のブログです。あまりのつらさに黙っていると不安が爆発しそうなのでブログを始めました。減薬、断薬、離脱症状で同じように悩む方々と交流したいです。

Benzo Case Japanによる知識

薬を処方するのは医師なので、主治医の同意と協力が必要です。多くの医師がベンゾジアゼピン離脱をどのように行うのがよいか不確かなため、引き受けたがりません。しかし、時に応じて主治医のアドバイスを尊重しても良いですが、離脱のプログラムに関しては自分で責任を持ち、自分自身に合ったペースを見つけて離脱を進めて行くつもりであることを主治医に伝えて安心させて下さいあなた自身が自分のスケジュールを管理するということが重要なのです

 

忍耐強くなること 離脱を急ぐ必要はありません。あなたの身体(と脳)は数年間のベンゾジアゼピン服用後に再調整する時間が必要かもしれません。多くの人が離脱を完了するのに1年あるいはそれ以上を必要としてきました。だから急いではいけません。そして何よりも、突然止めようとしないで下さい。

 

ベンゾジアゼピン長期服用から離脱する場合、誰でも用量をゆっくりと減らさなければいけないことに、疑いの余地は全くありません。突然の断薬や速過ぎる離脱は、特に高用量からの場合、重篤な症状(痙攣発作、精神病性反応、急性不安状態)を引き起こすことがあり、また遷延性の離脱症状のリスクを増大させます

その目的は、ベンゾジアゼピン血中濃度、組織内濃度を安定させてスムーズにゆっくりと低下させることにあり、そうすることによって、脳内の機能が本来の正常な状態を取り戻すことが可能となるのです

ベンゾジアゼピンの長期服用は、神経伝達物質GABAが媒介する生体本来の鎮静機能の多くを支配します。結果として脳内GABA受容体は数を減らし、GABA機能は低下します。ベンゾジアゼピンから突然離脱すると、脳はGABA活動性低下状態のままであり、その結果、神経系統の過興奮が引き起こされます。この過興奮が離脱症状のほとんどの根本原因となっています

身体が十分にゆっくりとスムーズにベンゾジアゼピンから離脱することにより、ベンゾジアゼピンの介在によって抑え込まれていた機能をコントロールする力を、本来のシステムが取り戻します。脳機能が元に回復するまで長期間を要することは科学的に立証されています。ベンゾジアゼピン長期服用後の脳の回復は、大きな外科的手術からの回復とよく似ています。体や心の回復はゆっくりとしたプロセスなのです。

 

あなたは、急速な離脱をさせようとする他者(クリニックや医師)からの説得に抵抗する必要があるかもしれません。多くのクリニックや医師達がこれまで標準として採用してきた6週間という離脱(減薬)期間は、多くの長期服用者にとってかなり急速過ぎます。実際は、十分にゆっくりとしたものである限り、離脱速度(漸減期間)は決定的に重要なことではありません。もしあなたが、およそ数年間ベンゾジアゼピンを服用しているなら、漸減に6ヶ月かかろうが、12ヶ月あるいは18ヶ月かかろうが、そういう期間の違いはほとんど意味のないことです。

 

“単に苦痛を長引かせる”だけで可能な限り早く終わらせた方が良い、という主張があります。しかしながら、ほとんどの患者の経験によると、ゆっくりとした離脱が非常に好ましいのです。

多くの患者が、ほとんどあるいは全く“苦痛”を伴わなかったことに気付くのです。

 

ジアゼパム一日20 mgからは、毎週あるいは2週毎に一日の用量を1 mgずつ減らしていくのが良いでしょう。(←週2.5%、月に最大10%がどのサイトを見ても共通する速度、複数種類服用の場合、下地があったり依存のない方の薬剤があれば一方は2倍の速度が減量可能か)

 

短時間作用型のベンゾジアゼピンでは、血中濃度、組織内濃度をスムーズに低下させることは困難です。血中濃度のピークや谷を生じて、濃度の変動が激しくなります。そうすると、一日に数回服薬する必要があり、多くの人が各服薬間に“ミニ離脱症状”を経験し、時には薬を渇望する状況が起こります。高力価、短時間作用型の薬剤から離脱する場合、ジアゼパムのようなゆっくりと代謝される長時間作用型のベンゾジアゼピンへの置換が得策です。血中濃度半減期200時間にもなります(←この半減期については日本では57、70という説もあり定かではない)

 

あなた自身の症状に合わせてスケジュールを立てて下さい。例えばもし、不眠が主な問題なら、服薬量のほとんどを就寝時に摂取して下さい。もし朝に外出するのが困難でしたら、服薬分の一部を朝一番に摂取して下さい。

ジアゼパムは非常にゆっくりと排出されるので、一日最大2回のみの使用で、安定した血中濃度を保つことが出来ます

 

ベンゾジアゼピンからの離脱を一度試みて成功しない(しなかった)なら、いつでもやり直しが出来ます。ほとんどの喫煙者は、完全に禁煙するまで7、8回試みるそうです。嬉しいことに、ほとんどのベンゾジアゼピン長期服用者は、最初の試みで成功しています。二度目のチャレンジが必要な人は、大抵は一度目に早く離脱しすぎた人たちです。ベンゾジアゼピンからの離脱は、あなた自身が管理してゆっくりと安定させれば、ほとんど常に成功するのです。

 

抑うつおよび不安への治療効果とは別に、いくつかの抗うつ薬には鎮静作用があり、特に不眠に悩む患者に有効な場合があります。数週間の短期服用にとどめ、段階的な減量あるいは服薬を一晩おきにすることで、断薬可能です。少量を短期間あるいは間欠的に摂取する場合、離脱が問題になることはありません。長期使用あるいはベンゾジアゼピンとの置換には推奨されません。

 

食事に過度にこだわる必要はありません。

離脱中は、規則的で適度な運動をすることが推奨されます。そうすることで、健康を保ち、スタミナをつけ、脳、筋肉、肌への血液循環を増加させ、気分を改善させます。しかし、嫌いなエクササイズを嫌々やっても意味がありません。目的は、健康的なライフスタイルを送るということで、当然ながら、あなたが楽しめる形での運動となります。

 

ベンゾジアゼピン離脱中、症状は、日ごと、週ごと、あるいは一日の中においてすら、症状の強さや種類を変えながら、特徴的に一進一退します。現れては消える症状もあれば、別の症状に取って代ることもあります。こういった波のような再発に落胆する必要はありません。この波は、時間が経つにつれて、激しさが弱まり、頻度も少なくなっていきます。一般的には、断薬してから数週間後には、確実に調子が良いと感じる“正常な”時間帯が、数時間あるいは数日間現れ、次第にその“正常な”時間はより頻繁に訪れるようになり、そしてより長く持続するようになります。一方、間に起こる不快な症状は減退していきます。ゆっくりとした漸減により、最後の錠剤を飲む頃までに、ほとんど全ての症状が無くなる長期服用者もいます。また、大部分の人において、症状は数ヶ月以内に消失します。

 

不眠は、不安および抑うつの両方によく伴います。不安状態では、一般に入眠困難があります。一方、抑うつは、夜中の頻繁な中途覚醒早朝覚醒を伴います。不眠もまた、悪夢や他の睡眠障害とともに、急性離脱症状としてよく発症します他の症状が消失した後も単独症状として残存し、何ヶ月も持続することがあります。しかしながら、最終的には十分な睡眠パターンが回復しますから、不眠に悩む人は安心してください。身体には、脳が深刻な睡眠不足にならないように、パワフルなメカニズムが生まれつき備わっているからです。

 

ベンゾジアゼピンからの離脱は、あらゆる知覚および運動刺激に対して、神経系に非常に敏感な状態を引き起こすことは間違いありません。通常、この状態は数週間で落ち着きますが、場合によっては不快な知覚が持続することもあります。

最も悩ましい知覚系症状のひとつは耳鳴りです。ベンゾジアゼピン離脱に関する複数の研究で、持続的な鳴り響く音や摩擦音の耳鳴りが認められています。ベンゾジアゼピンを長期服用していた人が特に耳鳴りを発症しやすいかどうかについては不明で、あるいはもし関係があるとしても、その理由については分かっていません。耳鳴りは、何年にも亘り持続することがあり、通常の耳鳴り治療(マスカーなど)に常に反応するとは限らず、また、ベンゾジアゼピンの再服薬で必ずしも軽減するとは限りません。しかしながら、離脱後耳鳴りが持続する人は、聴覚の専門家の意見を求めるべきで、運よく、この症状を専門にするクリニックが見つかるかもしれません。

 

ベンゾジアゼピンは脳に構造的損傷をもたらし得るかという疑問を提起しました。アルコールと同様、ベンゾジアゼピン脂溶性であり、脳細胞の脂肪を含んだ膜(脂質膜)に取り込まれます。多年に亘る摂取により、慢性アルコール依存者に見られるように、大脳皮質の萎縮のような物理的変化がもたらされる可能性が考えられること、またそのような変化は、離脱後部分的にしか回復しない場合があることが示唆されてきました。しかしながら、コンピューター断層撮影法(CTスキャン)による複数の研究にも拘わらず、治療用量服用者において、脳の萎縮を示す決定的な証拠は示されていません。また、高用量乱用者における研究結果でさえも、確証は得られていません。ベンゾジアゼピンが、今日の検査法では検知されない、僅かな変化をもたらす可能性はあります。しかし、得られるエビデンスに基づく限り、そのような変化が永続すると考えられる理由はありません。

 

消化器系の症状が離脱後長期化することがあります。大抵は、以前に胃腸障害の病歴があった人たちです。、厳格な制限を行う食事療法にこだわることはお勧め出来ません。自然なバランスのとれた食事や規則的な運動などの、理にかなった一般的健康法により、離脱による消化器系症状は徐々に軽快して行きます。

 

遷延性症状の対処法

そのような心配をしている人は安心してください。中には数年という長期間を要するケースもありますが、離脱後、症状はほぼ間違いなく、着実に軽減していくことを、全てのエビデンスが示しています。ほとんどの人が時間の経過とともに、明らかな回復を経験します。症状は離脱初期の激しさとは全く異なるレベルまで、徐々に軽減していき、最終的にはほとんど完全に消失します。全ての研究で、認知能力と身体症状の着実な回復が、たとえゆっくりではあったとしても証明されています。ほとんどの研究は、離脱後1年を超えて継続したものはありませんが、これらの結果はその研究期間が過ぎても回復が続いていくことを示唆しています。ベンゾジアゼピンが脳、神経系、身体に永久的な損傷をもたらすというエビデンスは全くありません。

 

身体を動かしてください。運動は脳と身体両方の血液循環および機能を改善します。

徐々に強くし、定期的に継続してください。運動はまた、抑うつに有効で、疲労を軽減させ全身

の健康状態を増進させます。

 

感情を落ち着かせて下さい。何よりも、心配するのを止めて下さい。心配、恐怖、不安はあらゆる離脱症状を増大させます。このような症状の多くは、実際に不安から来るもので、脳あるいは神経系の損傷を示すものではありません。離脱を恐れる人は、ありのままを受け入れて回復について前向きに自信を持って考える人と比べて、より強い症状を呈します。

 

ベンゾジアゼピン血中濃度を計測したところ、治療用量から離脱した人においては、断薬後3~4週間で検出不可能なレベルに達することが示されました。離脱後のベンゾジアゼピンの体内組織への残留濃度は、非常に低いはずです。そうでなければ、薬剤が検出可能な量で、血中に漏れて戻ってくることが考えられます。このような濃度が、臨床的影響を引き起こすほど十分なレベルであるとか、何らかの直接的影響が、何ヶ月あるいは何年も持続し得るとは想像しがたいことです。しかしながら、たとえ低濃度ではあっても、そのごく少量のベンゾジアゼピンによって、脳内GABA/ベンゾジアゼピン受容体が服薬前の状態まで回復することを妨げられる可能性がないわけではありません。もしそうであるなら、受容体はGABAの自然な鎮静作用に対して耐性を持ち続けることになり、その影響で神経系の過興奮状態を長期化させる可能性は有り得ることになります。